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コクミンのオタク日記。 銀魂・近土話は2012年5月まで。スラムダンク話は2012年7月以降。
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というかメインはコレ花仙か。
キャストなどは5/4の日記から見てね。

仙道法師は桜木悟空と力量がスッゲーあるんで、普段の仙道より可愛くて、それはそれで妄想がとても楽しい。
普段の仙道なら「はっはっは。うんうん」であしらっちゃうからね!
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さてそんな仙道法師ご一行。
白馬に化けた流川にまたがり、今日も今日とて旅の空。
「そういやさ」
仙道法師がふと思いついたように口を開きました。
「妖魔がオレを性的に食いに来るのって、ウマイからとか寿命が延びるからっていうけど、あれ、お前たちにも当てはまるの?」
空高く舞う鳥の声にあわさり、それはなんとものどかな口調でした。
「ああ? オリャァ食ってもウマかねーぞ?」
傍を歩く桜木悟空が軽く片眉を上げ答えます。
「なんだよおめー、誰かに食われたことでもあんのかよ」
ひやかすような声は沢北悟浄です。
「バカヤロウ。この金剛石から生まれたオレ様を食えるヤツなんざいねーってんだよ」
「まぁな。てめーの石頭齧りてぇってヤツもいねえだろうけどよ」
「なにおう」
けらけら笑う沢北に、軽く桜木が凄んでみせる、これも今はすっかりおなじみとなった旅の日常風景でした。
軽く肩をすくめる福田八戒にまで、桜木はなにか言ってやろうと歯を剥きました。
それを仙道が抑えます。
「違うって。お前たちもオレと同じくらいウマイかってことじゃなくて。オレを食ったら、お前らも元気になったり、ウマかったりするの? って聞いてるの。お前らも今は仏門とはいえ元はホラ、そっち側だし」
「そっち側ってなんだ」
「妖魔と神仙一緒にすんな」
ぎゃあぎゃあ騒いでみせる桜木や沢北も、本気で怒っている訳ではありません。
けれど仙道は「わりぃ」とひとつ片手で拝むように手を上げ謝りました。
と、傍らで福田が物言いたげに馬上の仙道を見上げています。
「ん? どした?」
「……多分」
言葉少ない福田の声に、仙道は耳を傾けました。
「多分、そう。オレたちが食っても、お前は、ウマイ」
その言葉と同時に桜木や沢北はまたしても騒ぎ始めました。
「バカヤロウどこの世界にお守りしてる対象を食うヤツがいる!」
「そうだ、守ってナンボの世界で真っ先に弟子が手ぇつけてどーする!」
「このむっつり野郎、密かに狙ってやがんだな?」
「なにをぅ? させねーぞそんなこたぁ!」
好きなように叫ぶ二人に苦笑を漏らしながら、仙道は福田に話しかけました。
「じゃあさ、チューくらいならオレ別に構わねーけどって言ったら、お前らチューしたい?」
「なっ!」
「ああ!?」
驚き、固まる桜木と沢北を尻目に、白馬に扮していた流川が人間体型を取りました。
「わっ」
馬の背からいきなりヒト型の流川に横抱きにされた姿となった仙道が、小さく声を上げます。
「したい」
「えっ?」
福田に負けず劣らず無口な流川の呟きに、仙道は顔を見上げます。
「オレは、してー。キスだけでも、いいから」
言いながら流川は抱きかかえた仙道へとそっと唇を寄せました。
「だあああっ。まてまてまてーい!」
「抜け駆けすんなって言ってんだろがああ!」
唇が重なる前に、桜木の頭突きと沢北のドライブが流川を襲いました。
勿論それを素直に受けてやる流川ではありません。
仙道の体はぽぉんと高く舞ったと思うと、福田の腕に収まっていました。
天空では流川、桜木、沢北が思い思いに戦っています。
いずれも本気ではなく、レクリエーションの一環であると判ってはいますが、人である仙道からすると、その唐突さには溜息のひとつも出ようというものです。
「……福田。お前も、オレとキスとか、したい?」
横抱きにされた姿で、仙道が顔を見上げます。福田は少し遠くへ視線を泳がせたあと、黙ってひとつ、大きく頷きました。
「じゃ、いいよ。キスくらい、減るもんじゃねえし。お前らにゃスゲー世話んなってるし」
上空ではいまだ剣戟の音が響いています。
福田は少し考えるように眉間にしわを寄せたあと、ゆっくりと首を左右に振りました。
「どうしてもって時まで、待つ」
「どうしてもって?」
「……敵にやられて、息絶え絶えとか。腹が減って死にそうだとか」
「なにそれ、オレ、非常食?」
答えながらも仙道は、あははと声を上げて笑いました。福田のこういった実直さは、策略に慣れた人間界では中々お目にかかれません。
「いいよ。じゃあ、欲しくなったら言って。オレで役に立つならなんだって」
にこにこと微笑む仙道を、福田はじっと見下ろしながら、また首を横に振りました。
「オレたちはお前のもんだけど、お前はオレたちのものじゃない。仏のものだ。安売りはするな」
「福田……」
こちらを気遣うその言葉が嬉しくて、仙道は今すぐにでも福田へ口づけたくなりました。
けれどそこへ、三人組が地上に戻ってきて邪魔をします。
「てめフクスケ、一人ポイント稼いでんじゃねーよ」
「そーだ。遠慮なくテメーもかかってこいやぁ」
「……どあほうが何人束になっても同じだ」
「なにおう!?」
「てめアホって誰に向かって」
キリのない応酬に、仙道は軽く肩をすくめて桜木を見ました。
「お前さ」
「ん?」
「お前、こないだオレとキスしたろ? あれで元気出たり、した?」
先日、仙道が薬物を盛られた時に、確かに桜木は仙道に口づけていました。
「……!」
「なっ、てめ……! なにが抜け駆け禁止だ!」
「……なんぴとたりとも……」

その後、筋斗雲がどこまで桜木を運んだのかは知りません。

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アホ話。こんなアホ話にも、拍手本当にどうもありがとう!
あら続けてもいい? って浮かれてて、えへへ。

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