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前述の「恋に落ちてしまったー」で、こんな結果が出ました、と教えて下さった方が。
「花道と仙道は指切りをして永遠を誓った、美しくも儚い戀をしていました。花道と仙道は、二人で過ごした思い出をお墓までもっていくでしょう。」
かっ、可愛い!
なに、花仙は儚い系!? くーっ。興奮したので勝手に、小ネタで花仙。
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「こうしてお前といることも、思い出になっちゃうのかな」
見慣れた海岸線で、ひとしきり波を追いかけて遊んだあと砂浜に座ったセンドーが、ぽつりと言った。
「ああ?」
ガキの頃からきている海は、特に珍しいもんでもない。それでもセンドーにつられ久しぶりにはしゃいで楽しかった。なのにコイツはこんなシンとした声で、なにが言いたいんだろう。隣に座るセンドーの顔を覗き込むように眺めれば、夕陽に目を細めて海のどこか遠くを眺めてからオレを見た。
「それでもいいよ。お前はさ、可愛い女の子と結婚して子供作っていい父親になってさ、そんでその子が中学生とか高校生になった頃に「そういやオレのファーストキスは」って思い出せばいいよ。……そんでいいよ」
「……なんでそんなこと言うんだよ」
こーゆーのはニガテだ。センチメンタルってヤツだ。海で夕陽で隣にはオレが、す、好きなヤツが、いる。
その好きなヤツがなんだか判らんがそーゆーことを言っている。これはセンドーの弱音だろうか。かっ、彼氏としてはヤハリ肩のひとつも抱きしめるべきだろうか。
にわかにドキドキやかましくなる自分の鼓動を持て余しているとセンドーのヤロー、首を傾げてオレを見ながらにっこり笑った。
「べつに。なぁ桜木、折角だから忘れらんねぇようなキス、しよっか」
バカヤロー。だからお前はバカヤローなんだ。オレが、外じゃ駄目だってこれでも我慢してるのとか、全然気づいてねーんだろう。
オレは無防備なセンドーに手を伸ばし、キスをしながらその体を砂浜へ押しつけた。
「桜木?」
どこか戸惑った声を出すセンドーへ、何度も唇を押しつける。口の中だけじゃ足りなくて、鼻の横、唇の端、ほっぺた、まぶた、顔中のどこにでもキスをする。
「なんだよ」
夕陽が、今日最後の力を振り絞ってオレたちの姿を陰にする。強すぎる光に世界中の目が眩んでいればいい。誰もオレたちを見なけりゃいい。
オレは砂まみれになったセンドーの手に自分の手を重ね、小指同士を絡めた。
「忘れねーよ。こんな……人の頭ん中いっぱいにしといて。オレだってまだまだ、いい思い出になんてなってやんねーからな」
その言葉にセンドーは、普段にこにこ笑っている顔を瞬間、歪める。けれど今にも泣き出しそうに思えた表情は、腕を首に回してきたセンドーに誘われるままキスしたせいで、すぐに見えなくなった。
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あれ? 儚いとか切ないってこんなだっけ?