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コクミンのオタク日記。 銀魂・近土話は2012年5月まで。スラムダンク話は2012年7月以降。
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「近藤さん」
 密かな声に、びくりと近藤は体を揺らした。
「悪ィ。……うなされてたから」
 小さな常夜灯の薄明かりに、穏やかな声でそう囁いた枕元に座る土方を見、近藤は大きく息を吐く。
「あー……」
 意味のない声を零し、額を擦れば、嫌な汗をかいていた。
「……じゃあ、な」
トン、と近藤の肩をひとつ叩くと立ち上がろうとする。その土方の腕を近藤が掴んだ。
「俺、何か言ってたか」
 尋ねれば土方は座りなおし、「さあ?」と真顔になる。
「ああでも。「トシ、愛してる」って言ってたっけな」
 言われた近藤は布団に寝転んだまま土方を見上げていたが、その言葉に暫くするとぷっと噴き出した。つられたように土方の表情も緩む。
「トシ」
 ごろりと寝返りを打ち、手枕で土方に向き直る。
「歌ァ歌えよ。陽気なヤツ」
 楽しげにねだる近藤の頭を、土方が髪をまぜるようにして触れた。汗はもう引いている。
「バカ。何時だと思ってやがる」
 柔らかに咎める土方の手首を掴むと、近藤は自分の方へと体を引き倒す。
「起きてる俺に言わせてみろよ、ちゃんと」
 体勢を変え、腹の上に土方の体が乗り上げる形になった。
 胸の上に乗せた頭を持ち上げながら、土方がからかうように眉を上げる。
「何を? 「お前に夢中でしょうがねえ、トシ、どこにも行かねェで」って?」
「俺、そんなん言ってたのォ?」
 笑いながらも情けない顔を作る近藤に、土方がゆっくりと顔を寄せた。

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近藤さんがうなされていた訳は。
1.土方さんが乗っていた(物理的か)。
2.沖田の足が乗っていた(いたのかよ)。
3.近土好きの生霊が…(夏らしく怪談風?)
4.うんまあ、それ。あなたが思う、それで正解。

なんで嘘吐きかってーと、ホントの事を言わないからです。(なんだそれ)
解説は恥ずかしいな!

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