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コクミンのオタク日記。 銀魂・近土話は2012年5月まで。スラムダンク話は2012年7月以降。
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付き合ってなかったとしても
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「おう。トシー。遅くっまでご苦労さん!」
夜中、賑やかな足音とともに近付いてきた、浮かれたこの人の声に腹が立つ。それでもこの人の顔や体の、見えるところに傷がねェか確認しては安堵する。
「……おかえり」
答えれば、微醺を帯びた近藤さんが、書類めくって仕事の振りしてた俺の髪をくちゃくちゃとかき回した。勘弁してくれ。
「お妙さん、今日も凄ェ輝いてた」
何考えてんだかそんな事を言いながら、近藤さんは俺の目の前に座り込む。一方通行のノロケ話にうんざりだ。
俺は、知っている。
これが、この辟易するてめーの感情が、決して、繰り返される戯言に飽きたからじゃねェ事を。
なァアンタ、俺がこうやってアンタの妄想みてェな、あの女に関する自慢話を聞いてる訳、知ってんの? 判ってんの?
悔しいな。
あの女の話をしているアンタはまるで道化だ。
そんなにも俺が憧れる、すべての資質を持っているのに。
勿体ねェ。
世界がひれ伏すアンタの魅力の本質を、アンタはあの女に自ら絡んで曇らせてんだ。
悔しい。
俺が大将と見込んだ男が狂言回しじゃ、俺も、それから真選組も、随分寂しいじゃねェの。
だから。だから俺は、アンタの話を聞く。アンタのそんなトコも嫌いじゃねェよって、俺は判ってやるよって、何遍でも話聞いてやるから俺のトコへこいよって。

あの女に勝手な恨みを募らせながら、俺は今日も近藤さんの話に耳を傾ける。

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って事だよね! とりあえず近←土の部分はね!

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